昨年の12月、鹿児島県の与論島を訪れました。
与論島では現在、持続可能な観光を模索しており、今回はその一環で募集されていた、モニターツアーへ参加してきた。島での気付きもたくさんあるのですが、その前にシェアをしておきたいことがあります。今回のツアーでは、CO2を可能な限り減らす努力をした上で、移動をするという命題が与えられていました。
正直、このような問いかけがなければ、移動の際のCO2の排出を全くと言っていいほど考えたことがありません。おそらく殆どの方がそうだと思います。そして、そんなにCO2の排出量を気にするのであれば、そもそも旅行なんてするなという声も聞こえてきそうです。
確かに人が移動しなければ、排出される量は減るかもしれませんが、人の楽しみが削られてしまいます。個人的には、ちょっとだけ気にして旅行するくらいのほうがいいのかななんて思います。
1kmの移動あたりに排出するCO2の量(g)が特に多いのは、国内線の飛行機です。255 g/kmほど排出されます。長距離の飛行になれば、効率はもっと良くなるようですが…。反対に少ないのは船での移動です。乗客一人あたりに換算すると、19 g/kmです。約13倍ほどの違いがあります。
今回は時間にもゆとりがあったので、沖縄から与論島までの移動は船を選択しました。
こんなに大きな船に乗るのは人生で初めてで、内心めちゃめちゃわくわくしました。と同時に、船酔いの心配もありました。(普段海でカヤックのインストラクターをしているときも酔ったりします。笑)なので、酔ドメ必須で乗船。
その日は海上がかなり荒れており、船が波をかき分けて進むたびに横になった体が上下に揺さぶられました。それでも好奇心には負け、甲板をうろちょろ。
若干の体の不調は抱えながらも、なんとか海の魚に栄養を与えることなく無事に島へ到着することができました。
島でのアクティビティや気付きについてはこちらから。
帰りの船は出るときこそ強風で欠航になるかと思われるほどでしたが、出てからは非常に穏やかできれいな夕日を拝むこともできました。
今回、船にのって初めて見られる景色がたくさんあって、急いで目的地に行くことだけが価値ではないんだなと実感しました。飛行機から見える景色も大好きですが。
皆様も移動するときに、ちょっとだけ環境のことも気にしてみると、また違った景色と出合うことができるかもしれませんよー。
ちなみに山形から与論島までのCO2の排出量は、1091kgでした。
算出の際に利用した参考文献:Which form of transport has the smallest carbon footprint?(https://ourworldindata.org/travel-carbon-footprint?fbclid=IwAR38Q3UeoXO7ik3r7fpPraHQJLmId3gy7fH-sGeACw1GigGJlErybX7McfA)