Sekigawa Village

関川集落について

霧のかかった山なみと関川の家並み(2025年10月撮影)

新潟県境の、山あいの集落

関川は、山形県鶴岡市の西南端、旧温海(あつみ)町のエリアにある集落です。 鶴岡市は新潟県と接していて、関川はその県境にほど近い山あいにあります。 三方を摩耶(まや)山系の山に囲まれ、谷を流れる川に沿うように、 家々と田畑が並んでいます。

近くには開湯千年と伝わるあつみ温泉があり、 海の幸と山の幸、どちらも近い土地です。 いまは百人ほどが暮らす、小さな集落です。

初夏、シナノキから落ちた小さな白い花が路面に散る(2025年6月撮影)

日本三大古代布「しな織」の里

関川は、木の皮の繊維から糸をつくり布を織る「しな織(しな布)」が 受け継がれてきた集落です。しな布は、沖縄の芭蕉布、静岡の葛布とならぶ 日本三大古代布のひとつに数えられ、 樹皮からつくる布としては日本最古ともいわれます。 その繊維の利用は縄文時代にさかのぼると伝えられています。

原料は、山に育つシナノキやオオバボダイジュの樹皮。 木を伐り、皮を剥ぎ、煮て、績(う)み、績んだ糸を織り上げるまで、 およそ一年、二十を超える工程を、すべて手仕事で重ねます。 水に強く丈夫で、使うほどにやわらかく、味わいを増していく布です。

2005年には「羽越(うえつ)しな布」として、 国(経済産業大臣)の伝統的工芸品に指定されました。 集落には製作・販売と織り体験の拠点「関川しな織センター」があり、 毎年10月には「関川しな織まつり」が開かれます。

雪に覆われた田んぼと、動物の足あと(2026年1月撮影)

雪とともにある

冬の関川は深い雪に覆われます。 雪かきも、薪の備えも、ここでは季節の仕事の一部です。 雪は暮らしを重くもしますが、山の水を蓄え、 春からの恵みを支えてもいます。

緑の山あいを川が流れる初夏の関川(2025年6月撮影)

これからのこと

受け継がれてきた手仕事がある一方で、人口の減少は進み、 集落の将来は決して安泰ではありません。 ニショイは、この場所の時間を記録しながら、 ここで暮らし続けられる形を探しています。

Around

周辺とアクセス

Google マップで見る ↗
所在
山形県鶴岡市関川(旧温海町エリア)。新潟県境に近い山あいの集落。
車で
日本海東北自動車道「あつみ温泉IC」から約30分。山形自動車道「鶴岡IC」から国道345号経由で約45分。
近くのもの
あつみ温泉(開湯千年)、関川しな織センター、日本海の海岸線。買い物や病院はあつみ温泉・鶴岡市街方面へ。
季節の催し
関川しな織まつり(毎年10月)。しな織製品や地元の山菜・きのこの販売、糸づくりの実演など。

出典: 鶴岡市「羽越しな布」あつみ観光協会「関川しな織センター」。 人口・世帯数などの数値は基準日により変わります(掲載時は最新の統計で確認します)。